嫌なことがあった時、自分より可哀想な境遇の人を思い浮かべて『アイツよりはマシだよな』って考えると惨めな気持ちが幾分和らぐことがあるじゃないですか、その「アイツ」の役を無償で20年以上も続けている暇な女子大生ですごきげんよう。

 

お察しの通りギリギリにならないとやる気になれないダメ人間で、確定申告の時期になるといつも「やらないといけないことが直近の未来に待ち構えている」憂鬱感と「デッドラインがあるのに今自分はこんなにのんびりしている」背徳感に挟まれて興奮します

 

そもそも確定申告って

 

確定申告ってそもそも何なの?という人もいるかもしれないので珍しく親切に説明いたしますと、

「一年間のあいだに稼いだお金(収入)から、仕事をする上でかかったお金(経費=家賃とか材料費とか)を引いた金額(所得)を計算し、その割合に応じた払うべき税金額を決めるや~つ」です

 

たぶんこんな感じ。もっと詳しく知りたい人はお父さんに聞くかググれ

 

会社で働いているサラリーマンとかOLさんは会社が勝手に税を納めてくれるのでよいのですが、わたしみたいに会社で働いていないような人は自分で計算したり書類をつくったりしなければいけない、つまり一言でいうと超めんどくさいや~つなのです

 

個人事業主(フリーランスとか自営業の人)の場合は3~10万円で税理士さんが代わりに手続きしてくれるみたいなので本気でやりたくない人は税理士さんに丸投げもいいかもネ

 

俺の確定申告

 

1月某日、家のポストに税務署から「確定申告」キットが届いているのを確認。顔をしかめる。とりあえず部屋の隅に封筒のまま置く

 

1月下旬、お仕事でブロガー数人とイギリスに行く。移動中に確定申告の話題が出る。顔をしかめる。

 

2月2日、帰国。時差ボケ。とりあえず寝る。

 

2月3日、節分。時差ボケ。とりあえず寝る。

 

2月11日、建国記念日。『自分もいつか国を建ててみたい』と思う。

 

2月12日、爆笑問題の事務所「タイタン」のお笑いライブを観る。初めてビートたけしを生で拝む。

 

2月13日、マドンナのコンサートを観る。マドンナ遅刻。

 

2月14日、バレンタインデー。女友だちから電マをもらう。

 

2月16日、世間では確定申告が始まる。世間で確定申告が始まっていることにまだ気づかない。

 

2月17日、世間で確定申告が始まっていることにまだ気づかない。

 

2月20日、『そういえば今年は4年に一度の「うるう年」か』と思う。

 

2月22日、イギリスに行った時にみんなで作ったコップが焼き上がったというので英国大使館まで取りに行く。自分のコップだけ割れていることに気づく。ブロガー仲間の一人が「2月中に確定申告終わらせるつもり」と呟く。顔をしかめる。

 

2月25日、エレキコミックとラーメンズ片桐仁の「エレ片コントライブ」を観る。しょうもないグッズ買う。

 

2月29日、『今日は4年に一度の「うるう年」なのだな』と思う。

 

3月1日、『原稿まだですか』と言われる。

 

3月3日、『原稿まだですか』と言われる。

 

3月5日、ウォ―キングデッドにハマる。

 

3月7日、三日間でウォーキングデッドを見終える。

 

3月8日、『確定申告。』と思う。

 

3月9日、姉の誕生日を忘れていたことにやや罪悪感を抱く

 

3月10日、『原稿まだですか』 と言われる。

 

3月11日、黙祷。

 

3月12日、井森美幸の30周年記念コンサートを観る。

 

3月13日、なぜか掃除したくなり急な大掃除。

やっと領収書をまとめ始める。

「確定申告 必着 消印有効」で検索し、確定申告は消印有効、つまり3月15日中に郵便局の窓口でハンコを押してもらえばOKだと確認する

 

3月14日、『原稿は金曜日に出します』と言う。

電マをくれた女友だちにどんなお返しをしたらいいか考える。思いつかない。

会計ソフトfreeeを立ち上げ、必要事項を記入していく。

虫歯のせいで発生した24万円という莫大な治療費が「医療費控除」というカタチで役に立つことに気づく。

国民年金や国民保険料も同様

『明日中に出せばOKなのだから』と高をくくって『羊たちの沈黙』を見始める

 23時、取引のある一社から支払調査書(確定申告に必要な書類)が届いていないことに気づく。慌てて連絡を取る。

 

3月15日、朝の3時、「始業したら経理に確認してもらいますね」と返事が来る。「支払調査書を御社まで取りに行ってもいいですか」と聞くと「さすがにそれは…」と言われる。

 

朝の9時、支払調査書がデータで送られてくる。わざわざ取りに行ったりしなくてもデータでもらえば済むのにそれを忘れていたことに驚く。

 

 12時、Twitterで「税務署」で検索してみる。「混んでる」という呟きがたくさん出てきておののく。去年も郵送だったし、今年も郵便局で済ませようと思う。

 

13時、角2封筒が見つからない

 

14時、『もう郵送やめて混んでる税務署に並んでみよう、ブログのネタになるかもしれないし』と思う。

 

15時、セブンイレブンのコピー機で出力した確定申告書をリュックに詰めて税務署へ

 

建物の外まで人が行列をつくっているのを見かける。『いるいる、自分と同じギリギリにならないとやれないダメ人間が・・・』と思う。

 

「書類提出のみの方はコチラへ」という看板を見つけ、建物の裏に回る。

 

提出のみのほうも行列が出来ているのを見かけ、『いるいる、自分と同じギリギリにならないとやれないダメ人間が・・・』と思う。

 

 列の最後尾につき、何時間待ってもいいようにdtvを立ち上げ『ハンニバル』を見始める。少しワクワクする。

 

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ふと左側を見ると、「確定申告書類提出箱」なるものが設置されていることに気づく。ビニール袋に書類をまとめて箱にポンすればよい、と書いてある。『確定申告、そんなフランクだったの?じゃあ行列に並ぶことに何の意味があるの?』と思いながらも並び続ける。

 

思いのほか早く列が進み、会場の様子が見えてくる。お堅いスーツの役人みたいな人たちが作業していると思いきや、

 

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「ダイコクドラッグ歳末セール」みたいなシャカシャカジャンパーを着た若い人たちが駆け回っている。

 

あっという間に「次のかた~」と呼ばれる。慌ててイヤホンを外し『ハンニバル』を一時停止する。

 

確定申告書と病院の領収書、年金と保険料の領収書を提出する

「還付(多めに払った税金が返ってくること)には1カ月から1カ月半かかるからもう少し待ってね」と言われる。

 

レクター博士が出てくる間もなく(多分、並び始めてから7分くらいで)確定申告が終了。

 

相談所(職員に手伝ってもらいながら書類を作るところ)の行列をジロジロ見ながら退出。

 

15時半、青空は美しく、空気はおいしく、子どもたちの笑い声が胸に心地よい。急に世界が明るくなったみたいだ。もう暗グロホラーの『ハンニバル』なんか全然観たくない。『2月頭くらいからずっと心の中に流れていたどんよりとした気持ちは全て確定申告のプレッシャーだったのかもしれない、これからはもっと早めに取り掛かろう、こまめに領収書も処理しよう』と思う。

 

16時、コメダ珈琲店に入り「あみ焼きチキンホットサンド」を注文。朝からほとんど食べていなかったこともありすごく美味しく感じる。

 

17時、ブログを立ち上げる。「暇だから確定申告〆切日に税務署へ行ってみた」とタイトルを打ち込む。

 

17時2分、『あれ、これブログのネタにならないぞ』と思う。

 

18時、金曜日に出すと言った原稿のワードを立ち上げず、『ハンニバル』を観る