こんばんは。暇な女子大生です。

 

夜中の3時にチーズ・トーストを焼いて食べたら、とろっとろのチーズの熱により口蓋上部の皮がめくれてしまいました。冒頭から変な話をしてしまい申し訳ありません。

 

口内炎などに効果があると噂のピスタチオを食べて、口蓋を修復しようと思います(いや、その前に規則正しい生活を送ろう・・・)

 

さて、皆さんは去年、金環日食をご覧になりましたか?

              「わー、きれい!」

「いつだったっけかなー?」と思いますよね。2012年の5月21日だそうです。もう一年以上経ってしまったんですね。あれだけ騒がれていたからか、もっと最近の出来事だったかのように錯覚します。

 

テレビ局もみ~んな金環日食を実況中継していました(テレビ東京だけはアニメ「しまじろう」を放映していましたが)。早朝だったにも関わらず人々は起き出して外に出て、太陽を見つめていたのです・・・。

異様ですね。何かが始まりそうですね(ワクワク)。

 

・・・人々が見守る中、太陽は徐々に月の後ろに姿を隠す。地上から光は消え、辺りは漆黒の夜となった・・・。その時突然「ゴゴゴゴゴ・・・・」という大きな地響きがした。日本国民は大震災の再来かとパニックになり、その場に座り込んだ。しかしそれは地震ではなかった。「朝と夜の逆転」すなわち古代地底神話として語り継がれてきた「moan night(邦訳:忌々しい夜)」が実質的に具現化してしまったこの瞬間、第3地区地底種族「ソノアキ」が地上へ出てきたのである。

 オクスフォード監修の書『地底の謎』によれば「ソノアキ」は普段マグマ中心から数十kmほど離れた地底にほぼ地上人同然の暮らしをしながら生きている地底人である。主に日本を含む東アジア圏下に分布しており「第3地区地底種族」に分類される。名前の由来としてはガリシア語の「眠る」(sono)とスペイン語の「ここ」(aqui)の複合語(sono aqui「(意)ここに眠る」)という説が有力だが、この地底人を最初に発見した、「園田弘明(ソノダヒロアキ)」さん(1839~1921)の名前を短縮したものという説もある。「ソノアキ」は「moan night」と呼ばれる云わば日食の時になると家族、そしてペットである「アグラス」と共に地上に進出し戦いの踊りを踊る風習がある。「忌々しい夜」という恐ろしい名前はついているが、むしろ「ソノアキ」にとってのmoan nightは日本の若者たちにとっての夏フェス的なイベントであり、お祭り騒ぎをして楽しむというものである。moan nightはその時代の地上神(主に日本人とされる)の合図とともに終了する。

 

5月21日の朝、「ソノアキ」は地底猛獣「アグラス」を従え日本全国のマンホールからガラガラと一人一人行儀良く出てきた。ビニールのような素材で出来た衣服を身に纏っているソノアキたちは何故だか「地底人」のイメージを覆すような洗練されたオシャレさがあった。マンホールからほぼ全てのソノアキたちが出尽くしたあと、どこからともなくミュージックが聞こえてきた・・・AKB48の『フライングゲット』だった。

地底学者の平松重春氏はこう語る。「いやあ~今回はAKBかあ~!いやね、ソノアキはmoan nightの時、毎回その時代に日本で流行っている曲を踊るんだけど、まさかAKBでくるとはね。前回の日食は1963年だったから、坂本九さんの『見上げてごらん夜の星を』だったんだ。しみじみしていて、それはそれは良いものだったよ。それにしてもソノアキたちのこのダンスの完成度・・・こりゃあよっぽど練習したんだな・・・へへっ俺も一緒に踊ってくるよ」

そういって平松氏はソノアキたちの元へ走り、共にフライングゲットを踊り始めた。踊る地底人、呆然とする日本国民たち。人々は金環日食のことも忘れ目の前の光景をただ見つめるしかなかった。

 

曲が終わり、辺りはまた静けさを取り戻した。ソノアキたちは突然、ある一点の方向に注目した。そして片膝をついて敬意を表するポーズをとり始める。彼らが見つめる先に一人の中年男が立っていた。吉村作治だった。

第6代目地上神である吉村作治はソノアキたちを地底に送るための合図を発信しにやって来たのである。手には拡声器を携えている。

吉村作治「ソノアキたち、聞こえるか」

ソノアキ、そして日本国民全員が吉村の声に耳をすませた。

「どうして地上に日が当たらないんだ・・・!!」

シャウトする吉村。眉間に皺を寄せる柳葉敏郎。よく見ると涙を流しているソノアキたち。「サクジー!」「サクジー!」と声援を送る者もいる。

作治はすうっと息を吸い込んだ。

 

吉村作治「歯ぁ磨けよ!」

ソノアキ「宿題やったか!」

吉村作治「風呂入れよ!」

ソノアキ「頭洗えよ!」

吉村作治「風邪ひくなよ!」

ソノアキ「いい夢見ろよ!」

吉村・ソノアキ「また来週~」

 

ドリフのエンディングの掛け声を合図に、ソノアキたちが一人、また一人とマンホールから地底に帰っていく。それと同時に太陽が姿を現し、地上にはまた光が降り注いだ。第6代地上神、吉村作治は、路肩に止めていたベンツに乗り込み自宅へと帰っていった。

こうして日本は再び平穏な朝を取り戻したのである・・・。

                                       

 

 

こんな壮大なストーリーが現実に起こりそうなほど、5月21日はなんだか異様な雰囲気が日本全体に漂っていましたよね。人々が不可思議なメガネをかけて空を見つめているという光景も「気持ち悪さ」に一役買っていたのだと思います。

 

そうです。メガネです。

私はそのメガネのことを書きたかったのです。

   ←メガネには色んなタイプがある。

この「金環日食イベント」に乗っかって、多くの企業(おもちゃ屋、文房具屋、その他メーカー)がこぞって日食メガネの販売を開始しました。Amazonでもメガネは飛ぶように売れ、ついには売り切れ続出となり、メガネを持ち合わせておらず日食を見たくても見ることの出来ない「日食難民」を大量に生み出してしまう結果となりました・・・。

 

はい。かく言うわたくしも実はその日食難民なのでした。当日の朝なんとか日食を目撃してやろうと、沖縄に旅行したときに買ったサングラスで太陽の方を見ようとしました。が、駄目でした。写真に撮れば金環日食の様子がうっすらでも見て取れるのでは、とケータイで写真を撮るも、移っているのは光の塊でした…。

 

私は後悔しました。泣くほど悔しかったです。どうしてもっと早く日食メガネを手に入れなかったのかと自分を責めました。どうしてあのとき・・・SEIYUでレジに並んでいた時、傍に大量にぶら下がっていた日食メガネをカゴに入れなかったのか・・・。その当時はまだ「日食なんぞマスコミが騒いでいるイベントに乗っかってたまるか!こんな商法に金を払うのも癪に障るわ!」と考えていたのです…。しかし日食の朝、私はベッドの上でのた打ち回っていました。日食を見たくて見たくて、子供のように足をバタバタさせました。外へ出てみると同じマンションに住んでいる男の子とその母親が一緒にメガネをかけ、日食を楽しんでいました。

2012年を表す漢字が「金」に決まったとき、私は更に苦しみました。金環日食を目撃出来た者=勝ち組、見られなかった者=敗者と言われているような気がして死にたくなりました。

 

実は私は日食の前日の夜、Amazonでメガネを購入していたのです。しかしそれは翌日の朝7時までには到底自宅に届かないとは分かっていました。購入したのは前日の23時頃です。いくら仕事の速いAmazonでも限界があります。でも私は最後の抵抗と言いますか、0,1%の「もしかしたら日食見れるかも」という気持ちにかけて2000円もする日食メガネを買ったのです(他の安価なメガネはとっくに売り切れていました)。メガネが届いたのは21日の午後でした・・・。

 

そして今私の元には、悔しい気持ちと何の役にも立たない日食メガネが転がっています。

 

非常にいたたまれない思いでいっぱいです。

 

私はこのメガネをどうするか悩みました。未使用だがこの先使う予定もない。捨てるには少し勿体無い・・・。

 

メガネで日食を楽しまれた勝ち組の皆さん、さらに断捨離上手、「片付けられる人間」である皆さんは「メガネは捨てた」と言うかもしれません。

 

しかし私は「メガネをそのまま保持している」人がほとんどだと思います。

皆なんだかんだで「いや、この先使えるときが来るかもしれん・・・!」といううすら卑しい気持ちで戸棚の片隅にでも差し込んでいる可能性が85%です。

 

噂によると、サモアやアフリカ地域でこれから日食があるという予報が出ていて、その地域の子供たちのためにメガネを寄付してほしいという声があるそうです。

どちらにせよ自分でメガネを使用出来るチャンスはもうないのか・・・。

 

日食を見られた皆さんはまだ気持ちよく手放せるかもしれないが、見られなかったくせに保持し続けている私のこの無念さはどこへぶつければいいのだろう?

 

いま思い出しても本当に腹が立つこの「日食メガネ問題」。もしも願いが叶うなら一年と一ヶ月前にタイムスリップしてSEIYUレジ横にあったあのメガネを買い物カゴの中に3つ4つ投げ込んでやりたい・・・・そんな気持ちです。

 

ドラえもんでも、バックトゥザフューチャーのDocでも、地底人でも、吉村作治でもいいから、今すぐ私に会いに来て~~~!!!

 呼んだ?

 

湿気と暑さにやられ気味の、暇な女子大生でした。

 

※ページ中部のお話はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。