こんばんは。『毎日ブログを更新するゾ』と意気込む矢先に2日も日を開けてしまう暇ちゃんです

昨日はついに東京に雪が降りました……
だからといってすぐ暖房をつけるのは悔しいので、まだまだ電気毛布一枚でしのいでいます……。


11月23日の勤労感謝の日、お友だちに誘われて湯山玲子さんのトークイベントに行ってきました

湯山玲子さんとは『女装する女』『文化系女子という生き方』『男をこじらせる前に』など、「女性性」や「男性性」についての面白い本をたくさん書いている方です

イベントの主旨も「女性だけで昔の色っぽい映画を鑑賞し、それについて湯山さんに解説してもらう」という興味深いものだったので、「この機会に湯山さんに色々質問してブログのネタに…あ、いや女性として生きていく上での知恵を授かろう!」と勇み足で会場へ。

お客さんの風貌は「大人しい」「知的」「ライターか編集者」という3パターンのどれかには必ず入っている感じの20~40代の女性たちで、これから色っぽい映画をみんなで観る……という非現実なシチュエーションのせいか、会場は謎の熱気に包まれていました。


大正中期から昭和にかけての資料を基に作られたという映画「四畳半襖の裏張り しのび肌」の上映が始まると、現代では考えられないようなタブー・自由さ・奔放さに皆若干引いている感じでした。床に置いた飲み物が蹴り倒されてこぼれる「バシャーン!!」という音の他には、突然の男色シーンにクスクス笑う声が聞こえてきました。


上映後出てきた湯山さんは開口一番

yuya

「よくもまあいやらしい女たちがこんなに集まったわね!
「こういうイベントに来る女っていうのは、性を『文化』とか『教養』として消費したい、ちょっと気取った女たちなのよね

と、開始早々わたしたちお客さんに先制攻撃を仕掛けてき……あ、いや、鋭い分析を繰り出していました。

「あなたたち、男色のシーンで笑ってたでしょう?あれはねえ、笑っちゃダメなの!」

yuya

「『自分の中の常識とちょっと違ったら笑う』という行為はね、外国人差別と同じなのよ!」

「もしも『おかしいな』と感じたら、それを『笑う』という行為に落とし込むんじゃなくて、『自分がどうしてこれに違和感を感じたんだろう?』と頭の中でじっくり考えなくちゃダメなのよ!

と女子たちにありがたい教えをくださいました。


湯山さんのトークが始まって暫くしてから、会場には『湯山さんちょっと怖いな』という空気が立ち込めていました。わたしも『変な質問したら皆の前で罵倒されて柱に縛り付けられ、槍で突かれそうだな……』と、ここに来るまで燃えていた火がどんどん小さくなっていくのを感じました。

湯山2

湯山さんはそういうお説きょ……いや、わたしたちの耳に痛いことだけでなく、「昔の家の中っていうのはね、もっと自由だったのよ。そして変態がいっぱいいたの。でもテレビやネットの普及により他の家の事情が見えるようになって、『みんなみたいに普通にならなきゃ』という意識が出てきてどんどん変態がいなくなっちゃった

など興味深いお話もたくさんしてくれました。


しかし質問タイムになっても、やっぱり誰も手を挙げません。

司会「どうですか?みなさん、湯山さんに質問できるチャンスですよ?」

『やっぱ皆怖いんやろな……。わたしも今日のところは大人しく帰ろうかな』

『いや、待てよ……』

『このまま帰ったら、ブログのネタにならな……今までの弱い自分から何ひとつ変わることが出来ない。圧を感じる人にも果敢に質問して、自分の殻を破るんや……

と、勇気を振り絞り、

「だあああああああああ」
くらいのテンションで手を天井に高く突き上げました。

こみ


「はい、じゃあそこの人。マイクが届かないのでその席から大きい声で言って」
と言われたので

前に出てもいいですか!!」と自ら皆の前で磔にされに行きました。もはやわたしは犠牲の羊。皆の身代わりとして生贄になるイエスキリストの気分です。


「インターネットで文章を書いている者です。今は少しでも変なことをするとベッキーみたいに叩かれたりする時代なので、わたしも文章を書く時はいつも『炎上したらどうしよう』と怖くなります。『昔はもっと自由で変態もタブーにも寛容だった』と仰っていましたが、昔みたいな状態に日本を戻すにはどうしたらいいですか?

yuya2

「日本はもう、昔のようには戻れないのよ」

湯山


「残念ながら日本はもう、変なこと・倫理的に微妙なことに寛容ではなくなってしまったの。お互いに監視し合って、足を引っ張り合う国になってしまったのよ」

「これからの時代、文章を書いている人が自分を守るためには、『書きっぱなし』が一番よ。もう絶対エゴサーチなんかしちゃダメ。あたしもネットで色々言われてるみたいだけど、1回もそんなの見たことないわよ。炎上なんて気にしなくていいの」


ここで、わたしがこのイベントに来る前に考えておいた質問もぶつけてみることにしました。

「もう一つ、わたしはメイクするのもブラをつけるのも嫌いなんですが、今の日本だとそういう女は『女失格』『論外』『女として見れない』『女を捨ててる』とか言われて蔑まれるんです」
 
「でもわたしは女を捨ててるつもりもないし、失格なんていう烙印を押される筋合いもありません。だってメイクしない女もブラをつけない女も、等しく女ですから。それで何か言うなんて時代遅れだと思います。これからの日本で、そういう女がもっと出てきてもいいと思いませんか?」 
 
yuya2

「うん、それはあると思う!」 
 
「あたしは『化粧』とか『おしゃれ』みたいな女性の文化が好きだから女装するけどね。でも女性のいいところって、『女性らしさ』と『男性らしさ』の両方を楽しめるところだと思うの。


湯山1

「女が『バカヤロー』とか男みたいな言葉遣いをすることも別に変じゃないじゃない?女は性のバイリンガル。どちらも楽しめるという特権があるのよ。だからあなたも『絶対にお化粧したくない』『男みたいな恰好しかしたくない』と堅くなるんじゃなくて、『今日は女性として生きよう』『今日は男モードでいこう』みたいに両方楽しめばいいのよ」
 
湯山3
『なるほど、両方楽しめばいいんだな……』


勇気を出して手を挙げてみると、色々な発見がありました。

帰ったあと友だち(このイベントを主催していた)から「質問楽しかったよ」というLINEが来ているのを確認し、ふと鏡を見ると、クマが酷く肌も荒れている自分が映っていて

「うわ、めっちゃブス。普通にお化粧しよう。」

と思いました……