2年前の春に初めて「屋形船」に乗ってみたらすごく楽しかったので、その次の年も別の気になる男性を誘ってお花見屋形船デートをすることにした
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気になる男性は顔が濃かった。わたしは顔の濃い男性が好みだ。

塩顔とかソース顔とか男性の顔の濃さを表現するワードは色々あるが、わたしは創業以来何度も継ぎ足されてきた老舗の秘伝のタレ顔の男性が好きだ。

秘伝の男性とは「浴衣で花火大会合コン」という破廉恥なイベントで知り合った。

実際にはそこまで破廉恥なものでもなく、花火大会当日の昼に行われる街コンで仲良くなった異性とそのまま夜まで一緒にいて花火を鑑賞する、というやっぱり少し破廉恥なイベントだった。

花火大会から8カ月くらい経った後の連絡にも関わらず、秘伝氏はわたしの屋形船欲に快く付き合ってくれた。


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その日は桜が満開であった。闇夜に浮かぶ桜並木とスカイツリーがミステリアスな美しさを演出していた。


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大好きなお花見屋形船デートと意気込んでいたのに、この年から急に発症した花粉症はどんな薬を飲んでも治まる気配を見せなかった。

おしべからめしべに向けて生殖細胞を一斉に飛ばすという植物にとっての究極の愛の行為人間のロマンスを粉々に破壊したのだった。


その後もずっといい雰囲気になることもなく「テレビってどういう仕組みで映ってるのか未だに分からない」「お金持ちになったら欲しいのはやっぱりドラム型洗濯機だよね」と、家電に偏った話ばかりして別れた。



3月上旬のいま、既に花粉たちがわたしの鼻をいたぶり始めている。
しかし今年は父に教えてもらったステロイド入りの強力な点鼻薬がある(2日前に手に入れた)

2017年春のロマンスの行方は、この点鼻薬に委ねられたのだった・・・・・・。