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今日のお昼に舞茸と海老の天ぷらそばを食べた

完全に海老目当てだったのに舞茸の美味しさに驚いた 

今もまだ舞茸のことを考えている

今もまだ舞茸のあの香りを思い出している


舞茸に限らず天ぷらの美味しさに気づいたのは大人になってからだ 

大人になってから食べられるようになったもの といえばコーヒーがある

「食べられるようになったもの」と言っているのに コーヒー。

 
韓国の現代美術館の中のカフェで飲んだコーヒー

英語の発音が悪いのか声が小さいのか(その両方なのか)わたしの言ってることが分からなくて困り顔の若いお姉さんから受け取ったアメリカンコーヒー

そのときに初めて「あ、コーヒーって美味いんだな」と思った。韓国一人旅で一番覚えているのがその多分インスタントなコーヒーの旨さ(なんで)


大人になっても嫌いなのはぶよぶよした食べ物

鶏の皮の部分 モツ レバー しいたけ など
 
舞茸は美味しいと感じるがしいたけはまだ慣れない

福岡出身なのにモツやホルモンが食べられなくて何だか悔しい。
 
厳密にはあれは博多の人の食べ物だから北九州民の自分には関係ないとして割り切ろう。



そういえば街で大学生の女の子と知り合った。
 
「就活とかするの?」

今月から企業の説明会などが解禁になったらしく、辺りにリクルートスーツ姿の男女が結構いたので何となくそう聞いてみた。

周りの皆は就活してるんですけどわたしは演劇の道に進もうと思ってます、とはにかみながら言うその子に「いいねえ夢があって」とおじさんのような相槌を打つと

はい、夢しかないんです

と 言われてしまった

 
「夢しかないんです」
 
その言葉は昔にどこかで聞いたことがあった。とても、とても懐かしい気持ちになる。

はて……どこで聞いたんだったか……


彼女に「わたしパン屋さんに寄って帰るわ」と嘘をついて別れ、何かを諦めたサラリーマンしか入らないような 渋いそば屋に入り、舞茸と「夢しかないんです」という言葉を、いつまでも、いつまでも噛みしめていた。
 
 
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