『あ、また来たな……』

「いらっしゃいませ」という言葉とは裏腹なメッセージが店員の目から流れ出ているのを無視して禁煙席の奥に逃げ込む。


このコメダ珈琲は前よりスタッフ同士の私語が増えた。初めて来店した時も私語が目立ってはいたが、今は客同士の会話の声よりスタッフの笑い声のほうがよく聞こえるほどになっている。

本社へクレームを入れるか迷うが、客への対応の質が落ちているというわけでもないのでやりづらい。むしろ接客態度は良いほうだ。無意識に出てしまう目線や表情以外の。単純に私語だけが気になる。

あとは最近、目つきの気に入らない女子が新しくバイトで入ったが、わたしの目つきのほうが悪いし、全体的に「邪気」みたいな顔をしているわたしのほうが店員たちに「御祓いしたいな」と思われている可能性がある。

実は最近、ある秘密の場所で期間限定で働いている。
秘密の部屋での労働が結構きついので、そのせいで1カ月弱ブログも更新できていなかった、という言い訳をいまここに書いている。

その秘密の部屋のこともいつか書きたい。だが、書くことが許されるという確証が今はまだない。

もしも書いてはいけないことを書いてしまった場合、大きな組織から保険証も免許証も存在しない(というよりも「通用しない」)“街”に連れて行かれてしまう可能性がある。


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まだ何も書いていない現時点では“街”に連れて行かれる心配もなく、ひとときの「健康で文化的な最低限度の生活」を楽しんでいる。仕事場にて、生まれて初めて周囲と「調和している」とさえ感じる。

「空気を読む」だけで、こんなに人間とうまくやっていくことができたのか、と驚く。あの時の自分に教えてやりたい。「あの時」がたくさんありすぎて困る。

というわけで秘密の労働の後にコメダ珈琲で糖分を摂ることが日課となりつつある。

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上の写真は、パンケーキ






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ではなく、4月10日より発売中の“キャラノワール”である。

シロノワールにキャラメルソースとナッツが加わったこの“キャラノワール”は毎年2月頃に発売になるのだが、今年は“小倉ノワール”も出たため4月に後ろ倒しになったと見られる。

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↑小倉ノワール。イチゴの旬の終わりと共に惜しまれつつ販売終了となった。

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今年のキャラノワールはナッツの風味は強くなった(ナッツの量を増やしたのかもしれない)が、その分ソースの主張が薄くなったように思う。

去年までのキャラノワールのほうが「盛ってしまえ」のようなヤケクソ感というか、ジャンキーというか「どや」という感じがあって好きであった。

今日食べたキャラノワールは少し繊細すぎた。「モネ」という人の絵くらい繊細。コメダ珈琲のメニューに繊細さはいらない。ゴッホであれ。

キャラノワールもといフードメニューの出来不出来は作る店員によっても大きく変わってくるのでたまたまかもしれない。店員からの「メッセージ」なのかもしれない。

人間との調和は徐々に図れるようになったが、キャラノワール越しのメッセージは未だに解読できない。

桜はもう葉桜に変わろうとしているのに、今夜は真冬のような寒さであった。

皆様も、お風邪など召されませぬよう・・・